魚!ギョ!虚実!
小4の時に川でとった魚(鮒)、金魚すくいで穫った金魚、が未だに俺んちの水槽で泳いでる。透き通って向こうが見えるくらいの小魚だったが、いまじゃマグロとはいかないが立派な魚。25cmくらい。穫ってからの年月でいうと20才くらいだ。もう野生の本能はないみたいでガラスを爪でトントンやっても逃げない。むしろ足音や人影が近づくと餌をぱくぱく求めに来る。
田んぼの用水路の側溝に網をはめて10mほど走り抜けると、ゴミや水草で網がぱんぱん。
もう重くて地面に上げてひっくり返すと中に小魚がキラキラ入ってる。そんな漁法でやってた。
それもやってるとだんだん飽きてきて。
見た事あると思うんだけど、川ででっかい鯉が群れになって、列になって泳いでるの。80cmぐらいのが大勢。
あれを意識して見た時にさ、
「あいつらの鼻先に釣り糸垂らせば一発じゃん!」「こりゃあハトヤの宣伝だぞ!」なんて思ってさ友達とやってたのね。
でもね全然釣れないの。
そのうちに近所のおばちゃんが
「そこは釣れないよ、餌が豊富だから」なんて言うわけ。
そこは道路が川の上を走っていて。 それによってできるトンネルの出口(解りにくくてごめん。)
おばちゃんが言う事は釣りの知識がない小4でも何となく理解できた。
しかし釣りの知識不足の恥ずかしさと目の前で泳いでいる魚をとれないことでカーッとなったのを憶えている。
もう決めてたのだ、伊東には行かないがはっきり決めてたのだハトヤに。4126!4126!
最終的にやっぱり手網なのね。作戦はまず俺、川に落ちちゃって、、、。
言っちゃうと追い込み漁ね。トンネルの向こうから友達が石投げるのね。そうすると石に追われて群れが川に入ってる俺の足下を通り抜けるの。それを川にいる俺が網で穫る。手網のサイズ的にもやや無理があった。
けど、決めちゃってたからなぁ。4126!
鯉の群れは一回通り過ぎても少したつとまたトンネルの中の定位置に戻る習性があった。だから何回もトライした。
「すげーはえぇ!」(度を超えて速い)
もうバッティングセンターだよ。タイミング。だんだんやってると網の入射角(一番、水の負荷がかからない角度と魚の入り口の関係)とか掴んでくるのね。もう何十回もやって。狙って穫れる速度じゃないの。
結果、穫りました。というか穫れちゃった。交通事故みたいな。
網から半分出てる、出てる。小さい俺『重てぇー』
やったよ。ハトヤ。
水槽に入るわけないし、魚拓なんかとれないし、ましてや写メなんかないしさ。
ハトヤやって観察して川に帰した。
帰り道、大きい魚を穫った事の興奮と正当に釣り竿を使わなかった敗北感と一緒に帰ったのを憶えている。
服には魚の鱗がキラキラくっついていた。
良い風呂に入ったかは思い出せない。
逃した魚は大きいと言うが、逃してはいないし実際大きかった(本当だよ)
所有できなかった魚、と所有できた魚、不思議な関係でどちらもお互い作用し合って思い出を引き出してくれます。
(内山)
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home