トーキョーワンダーサイト本郷

Takumi SANUKI

Tomoko NAGAI
先週の金曜日、トーキョーワンダーサイト本郷に「佐貫巧 BLUE×BLUE」を観に行った。
佐貫君は、今年の3月に多摩美を卒業して、4月から東京芸大の大学院に在籍している。
卒業制作以来数ヶ月ぶりに彼の作品を観たのだが、展示してあった新作にはちょっとビックリした。
以前の作品は、かたさがあるというか終着点みたいなものがどこかで設定されていて、たぶん視覚に頼りすぎていたと思うのだが、佐貫君自身のいる空間が狭いとこにいるように思えた。
しかし新作に関しては、終着点なんかどうでもよくて、描いていく軽快な運動性が全方位的に展開していて、視覚に頼らない空間の広がりがそこにはあった。
ほんの数ヶ月でこうも変われるものなのか、ん〜〜ビックリしたよ佐貫君!よい作品でした!
それで、佐貫君の展示を見終わってから下の階のスペースに降りていって、同時期に個展をしている長井朋子さんの展示「バラも馬に歌にミドリも庭」を観せてもらった。
長井さんの作品もまたよくて、同じ場所で二度もクオリティーの高い作品に出会えるなんて、ワンダーサイトって結構いいピックアップするのかも、と思った。
長井さんの作品の感想を少し言うと、画面上には個人的なイメージが散乱しているんだけど、それはきっかけにしかすぎなくて、イメージを定着することよりも、この世にあるもの全てに触れてやるんだ!という宇宙空間規模の意識の広がりを彼女の絵から感じた。
ただひとつ気になるのは、彼女は絵画が絵画として成立するコツを知っていて、というかそのコツを使いこなす技術を身につけていて、
その技術を安易に使ってしまったり、絵がうまくいかないときに使ってしまったりすると、たちどころに彼女が触れようとしている空間はしぼんでしまうような気がした。
でも、そういった危うさがあるから、長井さんの絵は長井さんの絵として成立するのかもしれない。
(イッセイ)
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