遅くなりました感想
村山さんの二人展の感想を書こう書こうと気づいたら街にはすでに「クリスマス」の文字が見受けられる今日この頃。
さてわたしなりの感想‥。
入っ てまず装置があった。宙につり下げられた布はぎしぎしねじ上げられ、ほどかれる。ストッキングみたいな人工的な肌色の布(水着の裏地だそう)がねじられる ことによって妙に生々しく人の皮膚のように見える。この作品は坂川さんのもの。その奥には滝がしぶきをあげるごとく、色がざらざらと目に映るノイズとなっ て下方向へ流れていく。村山さんの抽象画の小作品が観客を囲む空間となっている。近づいて見ると、気持ち悪い。何度も見てるんだけどやっぱり気持ち悪い。 ぶつぶつと絵の具が押し出されることよって絵の具の層が正面からもちらちらと見えて、これが網膜を混乱させてくらくらきてしまった。
楽しいよう な、恐ろしいような、悲しいような、さみしいような色と形が意味も与えられずに流れ続けている。「何かっぽい」という拠り所がすべて排除されることによっ て見る側は軽い苛立ちさえおぼえるが、そういった、すべてがわけわかめな混乱した不安定な状態が本来的な現実だと、映画のエンドロールのようにざーざーと 記されているようだった。
普段の生活の中では何かに追われて慌ただしく、なんでもかんでもすでにあることに委ねて決めつけて、さっさと次へ向かお うとするけれども、それではどこにも行けない。あらゆる拠り所が失われた不安定な状態で現実を探ろうとする思考がいつの時代も人を救ってきたように、村山 さんの今後に期待しております!笑
(坂本)
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