stumps

Gallery Stump Kamakura は、複数の美術家たちで運営しているアートスペースです。2006 年5 月に神奈川県鎌倉市にある一軒家を改築し、設立しました。スタート以来、展覧会活動などを通じて、世代や分野の垣根を超え、ものと人、人と人との交流の場として機能しています。2008年現在では運営するメンバーの数は10名に広がり、更に多様な方向を思索し邁進中です。

月曜日, 6月 29, 2009

幽霊のひと




 数年ほど前から、僕、幽霊にとりつかれています(笑)

どこかで連れてきたようです。

数日おきに「すーっと」現れ、僕に一方的に話しかけてくるのですが。

僕はアーティストのくせにそんな超常現象的なものを一切信じていないし

正直、恐いですしね。

また好みのタイプの幽霊じゃないし、一切無視を決め込んでいます。

 極めて前向きな幽霊なのか、彼等の世界では常識なのか、無反応にも

関わらず平気で会話的なものを続けています。

「きっとあなたはこう思っているのね。」

自分で想像して自分で反応しているのです。

あまりにねつ造がひどいときには、僕も恐ろしくなって

 「もう止めなさい、、僕も含め、僕の周りの人も迷惑しているんだよ。」

などど迷惑の度合いを少し広範囲にして、社会的に感じて頂こうとしてみ

たりもしました。大人の卑怯な手ですね。


 いかんせん幽霊ですので、社会というものはないようです。

こちらの言っている事は一切無視のようです。

 これは恐ろしいですね。現象として幽霊がいる事の恐さの一端は、彼等が

こちらの話は一切聞かない、という点であります。

 生きてた時代が違うのでしょうか?僕が思うに現代的なタイプのようです。

ニュータイプの幽霊です。


 特異な体験でもあるが、なにせ恐いので、友人達に相談すると、いい

お祓いがある。そこに行けばいい。

そこまでする必要があるか?と心の奥で多少余裕でいたが

幽霊の方のためでもあるなと思い、試しにいってみた。

そこは登録制で待合室には数人の方がいすに腰掛けていました。

みんな、なんだかお人好しそうな、とても幽霊に取り憑かれているとは思え

ないような方々です。

アンケートに答えていると、僕の様なタイプはソフトな幽霊であることが

なんとなく解ってきました。

 お祓いをする人が僕を見るなり、案の定「あーこれね。」みたいな顔をしました。

僕が思っていたニュータイプは一般的なようです。

しかも続けて「幽霊の方1人だけ?」と言われました。

「!!!」

複数いるひともいるのか?

間髪入れずに「ここにメールアドレスを書いて」と言われました。

その書き込む欄の多い事、多い事。

言われるがままに書くと、「はい、これで終わり!後から送るから。」

 「送る?なにを?」

「いいから、もう幽霊は来ないから。来たらまた来て。」

と意味の分からない言葉で締めくくり部屋を退出しました。


(内山)